どたばた中学受験

突然「中学受験する」と宣言した息子と母のどたばたな毎日

中学受験~我が家の勉強法~

こんばんは。さつきです。

 

中学受験生は、12歳という微妙な年齢。

思春期に突入したお子さんもいれば、まだまだ幼いお子さんもいますよね。

皆さん、受験勉強のサポートはどうしているのでしょうか?

気にはなるけど、なかなか聞けない疑問です。

 

今日は子供たち2人が中学受験を経験した(下の子は来月が本番ですが)我が家の勉強法と私の考えを書いてみます。

算数の指導は基本的に塾にお任せし、自宅では類似問題で確認したり、過去問を解いたりした程度です。

しかし、国語の自宅学習は私なりに工夫しました。

なので、我が家の勉強法といっても、国語の自宅学習中心の話しになります。

 

私は受験のプロフェッショナルでも、教育論を学んだことがあるわけでもありません。

後々こんなこともあったなと思い出したい、自己満足な記録です。

私のように、「よそのお宅はどんな勉強をさせているのかな。」と興味のある方はお付き合いください。

 

我が家の受験勉強は”親も一緒に”が基本

どんなにしっかりしていても、まだ12歳の子供。

中学受験は、高校や大学受験と違って親のサポートが必要です。

自主的に勉強できる子や、いろいろ言われたくない子には陰ながらのサポートで良いのかもしれませんが、我が家は2人ともがっつり関わらないと駄目なタイプでした。

私がそばについて褒めたり、時には叱ったりすることでモチベーションを維持できるといった感じです。

 

国語は早めに取り掛かる。読解と作文は1日にしてならず

我が家は上の子が理系、下の子が文系で正反対です。

上の子ではとにかく国語で苦労しました。

何せ、読書が大嫌いで読むのは漫画ばかり。

「作者の考えなんて、その人じゃないと分からないよ。」と真顔で言います。

読書感想文はあらすじと句読点で文字数をかせごうとするような子でした。

それでもまあ、算数は得意だし…と考えていましたが、文章問題でつまずいてしまいました。

長い文章問題だと何を聞かれているのか分からなくなってしまい、答えが出ません。

読解力のなさが他の教科に影響を及ぼすほどだったのです。

受験勉強に3年費やしましたが、国語の成績は最後まで思うように伸びませんでした。

 

楽しみながら語彙を増やす  

上の子で苦労したので、下の子(現在受験生の息子)には早いうちから国語力が上がるような自宅学習をしようと考えました。

当時、息子は小学校低学年。

まずは学校の宿題をきちんとすること。

そのうえで行っていた自宅学習が日記を書くことです。

書き終えたら必ず私が確認して、感想を言ったり、アドバイスしたりしていました。

小さい子供なので書いて、話して、楽しみながら語彙を増やそうという狙いです。

 

自分の気持ちをさまざまな表現で書く練習

日記は短くてOK。いわゆる一行日記です。

その日一番心に残ったことを書きます。

息子に伝えていたのは、自分の気持ちを具体的に書くこと

例えば「運動会の練習をして、とても緊張した。」と書いたら、どんなふうに「とても緊張した」のかを聞くようにしていました。

息子は「胸がドキドキした」とか「膝がガクガク震えた」などと答えます。

そんな表現が出てきたら大げさなくらいに褒める。この繰り返し。

『嬉しい』には、小さくガッツポーズして噛みしめる『嬉しい』もあれば、叫びたいくらいの『嬉しい』もあることを分かってほしかったのです。

 

年齢に合わせて表現方法がレベルアップしてきた

低学年のうちは、自分の気持ちをいろいろな表現で書くことだけを意識させていました。

とはいえ、小さな子供らしい素直な表現以外は求めません。

語彙を増やすといっても、年齢にそぐわない難しい言葉を覚えてほしかったわけではないのです。

小さな子供が大人びた言葉を使って書いた文章よりも、等身大の表現のほうが相手に伝わると思うんです。

 

4年生の頃、息子が汗をかきながら花に水遣りをした日の日記には、

「花も汗をかきながら『暑いね』と言ってるみたいだ。」

と書かれていました。

水に濡れた花を見て、自身も暑かったのでそう思ったとのこと。

日記の効果なのか、少しづつ表現が豊かになってきたと感じた出来事です。

 

高学年なったら少し高度な文章が書けるようにしたい

入塾してからは作文指導が始まったので、日記は卒業しました。

代わりの自宅学習では、読解力を磨くために問題集を準備して毎日コツコツと(ごくわずかずつ…?)行いました。

息子は塾通いを始めてからも全く受験モードにならず、5年生時に一旦受験勉強を中止していますが、その間も国語の問題集は続けていました。

どの問題集が良いとか私には分からないのですが、『論理エンジン』は上の子の時に使ってなかなか良かったので、息子にもさせていました。

 

 

「抜き出して答える」のと「〇字以内で考える」のでは、後者のほうが難易度が高いです。

論理エンジンで「抜き出す」ことを繰り返して練習させたところ、「考える」ことも容易になった気がします。

読解だけでなく、漢字の成り立ちなどの問題もあるところが個人的には好きです。

論理エンジンのシリーズでは『読解・作文トレーニング』も使いました。

 

 

 

受験対策を始めると、熟語や慣用句、ことわざを勉強しますよね。

擬人法や倒置法などのテクニックも習います。

低学年のうちは自分の考えを素直に文章にできれば良いと思いますが、高学年になったら習ったことを生かしつつ、もう少し高度な文章を書きたいものです。

ただ、ことわざなどは正しく理解できていないと、とんちんかんな文章になってしまいます。

我が家は、『クスッと笑ってサクッと使える』シリーズの参考書を購入してしょっちゅう読ませていました。

 

 

漫画なので、だらだら読んでいても「あのページの絵はこんな風だった」など、描かれた登場人物の表情でことわざや慣用句の意味を覚えていることが多かったです。

1時間もかからずに読めるので、多分息子はもう10回以上読んでいます。

塾から帰宅して、体調が悪い、どうしてもやる気にならない、なんていう日は無理して自宅学習をしなさいとは言いません。

「じゃあ、今日は『サクッと使える』を1冊読んで早めに寝ようよ。」

と声をかけると、ぱぁっと明るい顔になり1冊抱えてソファに座ります。

表題通り、クスクス笑いながらあっという間に1冊読み終えて

「もう1冊読んでおく。」

となることがほとんど。

休息もとれるし、覚えてほしいことも案外頭に残りますから、一石二鳥です。

それで、しっかり意味を理解した言葉は作文にも使うことができる。一石三鳥ですね。

 

日記は自分の経験の記憶にも役立った

「100字以内で書きなさい」のような作文では、自身の意見を文章にできる力のほかに、その意見を強めるための経験を書くことはマストですよね。

「僕はこんな経験をした。その時はこうだった。だからこうだ。」みたいな。

息子はこの手の作文が得意です。

自分の意見を強めたり、比較したりするための経験談は割とすぐに出てきます。

私と話したことや日記に書いた光景が浮かび、使えそうだなと思うのだそうです。

自己流でやってきた『日記を書く』という自己学習は無駄ではなかったのだと感慨深い気持ちになりますね。

 

志望校の過去問にはヒントがいっぱい

受験日近づいてきた今は、過去問を中心に自宅学習をしています。

1.過去問を解いて答え合わせ

2.間違えた問題で、絶対に間違えてほしくないところをやり直し

3.類似問題を解く

4.1週間くらい空けて再度同じ過去問を解いてみる

5.間違えたら、再度やり直し。

過去問を何周もするのではなく、1年分をしつこいくらいにやり直します。

何年分も同時進行すると何が何だか分からなくなってしまうので、同時進行は2つまで。

上の子も同じ方法で過去問を解いていました。

我が家の子供たちはどんどん過去問を解くよりも、こうしてじっくり取り組むほうが定着しやすいようです。

 

類似問題は、ほかの学校の過去問や問題集から私が集めています。

せっかく過去問が解けたのだから、畳み掛けるように似たような問題を解いて知識を増やそう!という作戦ですね。

過去問は『間違えてほしくない』問題をチェックするために、私も必ず目を通します。

そのため学校ごとの傾向が良く分かり、類似問題を簡単に集めることができました。

上の子の時には、はりきって問題集を買い集め、結局手が回らず開くことすらなかったものがありました。

我が家のように受験日前日までが勝負という家庭では、過去問をじっくり解いてそこから派生させていくのが一番良いように思います。

 

さぁ、本番。やってきたことを信じよう

いよいよあと10日。

まだまだやりたいことも、覚えきれていないこともあります。

でも、息子なりに、我が家なりにやってきたことを信じて当日を迎えたいと思います。

さすがにもう、がんばれとは言いませんし、怒ることもしません。

好きなおかずのメニューを揃えて、寝具を洗濯して、見守るだけです。

息子はもちろん、受験生のみんなが持っている力を発揮できますように。

グダグダな我が家の勉強法にお付き合いくださり、ありがとうございました。

 

さつき