どたばた中学受験

突然「中学受験する」と宣言した息子と母のどたばたな毎日

中学受験はやる気になった時がベストタイミング

こんばんは。さつきです。

 

受験までいよいよあと2週間。

あとはもう、体調と精神面を整えることですね。

と言いつつ、慣用句やことわざ、熟語、漢字などはこれからやっても身につくので、毎日少しずつでも確認するよう声をかけています。

 

中学受験、8か月間の勉強で間に合うのか 

こちらでもお話ししましたが、息子が受験すると言い出したのは6年生になってからです。

 

irodorilife.hatenablog.com

 

我が家は上の子で中学受験を経験しています。

上の子は4年生で入塾し、ずっと受験に向けて準備していました。

6年生の夏くらいには偏差値も安定してきて、このあたりの学校を受験しようと見当をつけていました。

そう、夏は受験校の絞り込みをしていた時期だったのです。

4年生で受験勉強開始。でもスイッチが入らない

上の子を見ていた息子も受験する気持ちになっていたので、同じように4年生の時に入塾しました。

ところが全く勉強する気配がありません。

塾の宿題をやらないばかりか、塾での授業にも集中できておらず、しまいには担当の先生から「受験はどうしますか?」と聞かれる始末。

5年生になっても状況は変わらず…。

息子にとって塾は、学校外の友人との交流の場でしかなかったようです。

上の子の受験でノウハウを学んだと勘違いしていた私は、息子の受験はもっと余裕をもって望めると考えていたのでかなり落胆しました。

 

5年生の夏、受験勉強を中断することに 

5年生の夏には、受験の意思がまるでなくなってしまい、受験勉強を終了することに。

ただ、折角の学習習慣(さほどやってはいませんでしたが)は継続したいと思い、基礎固めとして塾通いは続けていました。

 

6年生の春、突然の「受験する」宣言 

ところが6年生の春、息子が突然「受験する」と言い出したのです。

春といっても5月も終わり頃の話です。

 

息子が受験勉強を辞めてからも私は、息子の雰囲気に合いそうな学校、行かせたい学校をいくつかリストアップして、リサーチはしていました。(私があきらめきれなかったのですね)

でも今さら? どう考えても間に合わない。

ですが、息子の意思は固く、学校見学に行くから申し込んでくれと言います。

慌てて塾に出向いて相談しましたが、先生方も青天の霹靂だったよう。

それでも、本人がやる気になったのだからやらせてみようということになり、息子の中学受験チャレンジが始まりました。

上の子が受験校の絞り込みを始めた時期に、息子は本格的に受験勉強を開始したということになります。

 

説明会をはしごして学校探し 

私がリサーチしていた学校の説明会や文化祭に4,5校ほど参加し、息子がとても気に入った学校が1校ありました。

偏差値としては中の上くらいの学校ですが、合格判定の模試を一度も受けたことのない息子の志望校としてふさわしいのか、当時は分かりませんでした。

さらに、偏差値は低めでも学校側の熱意が感じられた学校(こちらは親が気に入った学校で、息子としては受けてもいいよ、くらい)と合わせて2校を当面の志望校と決めたのが夏期講習の始まる直前です。

 

夏期講習が始まり、塾生の合格校を見ていた時のことです。

過去に東大附属中に合格しているお子さんが2名ほどいらっしゃったのです。

我が家の子供たちは内申書で勝負できるタイプではありません。

だから都立中は考えていませんでした。

もちろん、国立中は考えてもいませんでした。

 

何となく気になって塾の先生に東大附属中のことを聞いてみると、あそこは合格基準が良く分からないから受けてみても良いんじゃない?と。

早速説明会に参加してみて、親子ともども衝撃を受けました。

 

東大附属中の説明会に参加した方なら分かると思いますが、あの学校は最近いろいろな学校が盛んに言う『探求型の学習』をずっと昔から至極当然に実施していました。

知識を与えるだけではなく、自ら考え、学ぶ姿勢を育てています。

大学受験のための勉強ではなく、その先を見据え、子供たちがどんな大人になりたいのか、どんな人間になりたいのか気づけるよう導いてくれるのです。

 

説明会に登壇した卒業生の先生方とのやり取りを見ていると、強い信頼関係で結ばれているのを感じました。

在校生や卒業生と実際にお話しする機会もあり、刺激を受けた息子も一気に「この学校に行きたい」モードに。

こうして東大附属中も志望校の1つになりました。

 

私立中と国立中の受験勉強は両立できるのか 

そもそも受験勉強の期間が8か月くらいしかないのに、私立中と国立中を受験するのはどうなのだろうと悩みました。

私立中特有の勉強と、適性検査の勉強。

どちらかに決めたほうが息子の負担も少ないはず。

でも息子曰く、東大附属中と息子が希望する私立中1校はそれぞれに魅力があり、どちらかの受験を辞めるという選択ができないとのこと。

そこで塾では私立中受験に向けた対策と東大附属中の作文の対策をお願いし、適性検査の対策は自宅学習で行うことにしました。

 

4年生から5年生の夏までは一応受験対策をしていたはずなのに、ほとんど身についておらず、特に算数はひどい状態でした。

息子は男子にしては珍しく、国語が得意で算数が苦手なのです。

ややこしい特殊算をすべてものにする時間はありません。

算数は計算問題や得意分野を絶対に落とさず半分取ることを目標にし、得意な国語を磨いて点数を稼ぐことにしました。

理・社にかける時間はないので、適性検査向けの問題のみに絞り、私立中は2科受験で行くことになりました。

 

ネガティブな気持ちを息子が変えてくれた

私が行かせたかった学校はほとんどが4科受験でした。

だから受験することさえできないのです。

「あのとき受験勉強を中断しなかったら。」

「もっと早くやる気を出してくれていたら。」

私の中にどろどろした気持ちが渦巻いていて、つい息子にぶつけてしまったことがありました。

私が行く学校ではなく、息子が行く学校なのに、ダメな母親ですね。

そんな気持ちに折り合いをつけることができたのは、実は最近です。

 

長時間塾で勉強して帰ってきて、入浴したらまた勉強する息子。

「絶対合格するから!」

と、全く根拠のない自信だけを頼りに、できない問題があっても一度も受験を辞めたいと言ったことはありません。

実は息子が受験勉強を始めてからも、そのうちに「辞めたい」と言い出すのではないかと考えていたんですよね。

どう考えても間に合わないんじゃないか?と思う無謀な挑戦ながら、息子はやり遂げようとしている。

だから息子が受験すると言ったあの時が、ベストなタイミングだったんだ。

息子の行きたい学校がきっと一番良い学校だ。

今の私は、息子を心から応援しています。

息子はもちろん、今この時間も勉強しているであろう受験生の合格を心から祈っています。

 

さつき