2020年中学受験を終えて
こんばんは。さつきです。
すっかりだらけきっている息子を横目にブログを書いています。
受験直前の息子はまるで”やる気スイッチ”が入ったかのようで、某CMさながらに「顔つきも変わってきたな。」と感じたはずでしたが…。
気のせいだったのかもしれませんね。笑
偏差値の低い中学を受験する意味はあるのか?と聞かれたら、「ある」と答えます
中学受験シーズンになると「偏差値50以下の学校を受験する意味はあるのか」といった話題を耳にします。(なかには「60以下」という方もいて驚きます)
確かに、子供たちが小さかった頃は私も同じような考えでした。
中学受験、志望校選びの基準は偏差値?
中学校は義務教育です。
そこをあえて中学受験させるのは「子供が優秀だから中学から良い教育を受けさせたい」ご家庭だろうと考えていました。
もしくは「お金が有り余っている」か「芸能活動をしている」などでしょうか。
我が家はサラリーマン夫婦ですし、金銭的な余裕があるわけではありません。
我が家が中学受験をするに至った経緯
私が暮らす地域は中学受験が割と盛んなので、周囲から「あの子は受験組だって」「〇〇を受験するらしいよ」といった情報が嫌でも耳に入ってきます。
上の子が小学3年生の時でした。
親しくしているママ友さんから、中学受験をするのかと問われたのです。
そこではじめて思いました。
子供はどう考えているのだろう。
上の子の受験は「偏差値重視」だったかも
子供に問うと即座に「受験したい」と答えが返ってきました。
当時は幼かったので、友達が受験するからとかそんな理由でしたが、学校説明会に出かけたり、体育祭や文化祭を見たり、部活体験をしたりしているうちに、子供の気持ちは「絶対にこの学校に行きたい」に変わっていきました。
志望校は当時の偏差値から3年間の受験勉強での伸びを期待して検討しましたが、はじめての中学受験でしたし、学校の良しあしはやはり偏差値だろうという気持ちは強かったです。
納得した学校へ進学することで目覚ましい成長を見せた
志望校が決まってからは合格に向けてまっしぐら。
希望通りの学校に進学することができ、高校生になった今も学校が大好きです。
偏差値的には中の上くらいの学校ですが、我が子にとってはNo1の学校に違いありません。
親子ともども教育方針に賛同して選んだ学校なので、学びをスポンジのように吸収しています。
中学校へ進学してからの成長は目を見張るものがありましたから、偏差値上位の学校でなくとも受験して進学した意味はあったと考えています。
入口(中学校)の偏差値だけで6年後は決まらない
さて、下の子(このブログの主人公である息子)はというと、東大附属中と私立A校に合格をいただけず、当初息子が「どちらもダメだったら」と言っていた私立B校に進学することになりました。
ご興味があればこちらの記事をご覧ください。
上の子が通う学校は上位校ではないにしろ、一般的には人気があってそこそこ認知されている学校です。
ですが息子の場合は、先述したような『偏差値低め』の学校に進学するわけです。
息子の気持ち
受験前は東大附属中と私立A校しか考えられなかった息子ですが、受験期間を通して私立B校への印象が良くなっていました。
具体的には、試験前後で先生方にかけていただいた言葉や先輩方の励ましが他の2校に比べて心に残ったようです。
だからB校に合格をいただいた時には心から喜んでいました。
「認められた」という想いも強かったのだと思います。
親である私の思い
実はB校へ出向く前は『偏差値』が引っかかっていました。
ですが、B校の高校偏差値は案外高くて進学実績も決して悪くはありません。
何より教育方針や先生方に熱意には学校を訪れるたびに惹かれていきました。
学力のあるお子さんであれば、少し背伸びした学校へ進学しても何とか食らいついていけると思うのです。
しかし、息子のように発展途上な子供が実力以上の学校にたまたま合格をいただけても、入学後ついていくことができず潰れてしまうのは目に見えています。
そう考えると東大附属中(息子と私が熱望)と私立A校(息子が熱望)よりも、私立B校が一番息子に合っているのかもしれない。
徐々にそう考えるようになっていました。
(ちなみに夫は初めから私立B校と考えていたようです)
結果は6年後、子供の将来としてはもっと先
早熟な子供もいればのんびりした子供もいます。
中学受験においても、親が何も言わなくとも勉強できる子もいれば、我が家のようにサポートなしでは勉強の仕方が分からない子もいます。
その子に最適な方法で寄り添い、良いところを伸ばしてくれる学校を選べば良いのではないでしょうか。
偏差値の低い中学校へ進学しても、将来やりたいことが見つかれば良いのです。
こんな時代ですから、別に良い大学へ進学することだけが選択肢ではないと思います。
自分がやりたいことを見つけて、それで生活できるような力をつけて欲しいと願っています。
中学受験は『確率を上げる』だけだから期待しすぎない
こちらの記事でも使った表現ですが、我が家にとって中学受験をする意味は『子供の将来を良いものにするための確率を上げる』ことです。
「ここしかない!」と熱望した中学校に合格して進学したとしても、思い描いた未来予想図が叶う保証はどこにもありません。
映画の予告のように「予告が一番良かった」つまり、「説明会が一番良かった」という学校もあるでしょう。
学校の指導が良かったとしても、理不尽ないじめにあう可能性もあります。
入学して、学校生活を送ってみて初めて分かることもあります。
私は、もし子供たちにそんなことが起これば、いつでもそこでまた考えるつもりです。
子供の将来が安定したものになることを願うのは命があってこそ。
進学先の学校には期待しつつ、期待しすぎない。
だから偏差値だけでなく、子供に合った学校を選びたいと思います。
さつき